年末からの風邪と、年明けの呼吸困難を自力では克服することができず、結局1週間ほど入院生活をしています。喘息と肺炎の合併症でしたが、おかげさまで全快しました。
僕が病気で伏せっている間にも、日本は大きな災厄に見舞われました。1/1 16:07に起こった最大震度7を観測した地震、令和6年能登半島地震です。
震源に近い奥能登地方では、住宅への損害がほぼ全域に及んでおり、倒壊を免れていても、停電、水道不可、ガス使用できずという状態で、継続的に生活するには難しく、住民は支援物資の食料と水を得ながら、かろうじて生きている状況です。
厳しい寒さに見舞われる1月の震災という時期の悪さも災いして、応急的なライフラインの復旧工事を進めるのがとても難しいと思います。大雪の気象のなかでの工事など想像つきません。被災地で避難所で生活なさっている住民の方々には、もうしばらく耐えていただくしかない心苦しさです。
被災した住家から離れても良いという方は、震災でダメージを受けなかった地域に移って避難生活を送れているようです。
奥能登地方は、都会か田舎かと言われれば、明らかに田舎であり、過疎化の進行や現役世代人口の都市部への流出が起こっている周辺地域です。復興には長期目線での支援が必要です。過疎化などのこの傾向が復興の妨げにならないよう、都市部や中心地域に暮らす人からの働きかけが大事だと思います。
ただし、今すぐ被災地に車で行って、何かすればいいというものではない。被災者自身の生活の基盤すらない現状で、外部からボランティアを名目にやってくる人間を、信用することはできないのではないでしょうか。親戚や友人を励ますためでなければ、今は部外者は被災地に出向かないのが常識的な判断かと思います。一部の政治家やインフルエンサーが売名や話のネタのために押しかける行為、言語道断です。