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7/16

新聞を読んでいたら、ハングリー精神を忘れた日本人、という言葉を目にした。技術だけは残っているから、それを活かす、というようなことが書かれていた。その発言の主は日本に帰化した外国人のサラリーマン社長だったので、生粋の日本人である私は余計なお世話なことを語っておられるなと感じたが、客観的な視点からの意見にも思えて、腑に落ちる気もした。

ハングリー精神というのはある種の不快な環境下で努力することで身につくが、誰だって一度はそのような環境で頑張った時期だってあったと思う。私は八王子で暮らしてきたが、交通が不便な地域もそれなりにあることを実感していて、通学や通勤で苦労した経験が自らのハングリー精神を養うのに不本意ながら寄与したかなとしみじみする。最寄駅まで辿り着くのが遠い、都心方面の電車に乗っても目的地まで時間がかかる、そういう移動条件は、他の地域の”東京都”に住む同僚や同級生や友人と比べるとハンデを背負ってる気持ちになった。千葉県のニュースだったが、通勤時間帯の京葉線快速の本数を減らし全て鈍行にすると独断で鉄道会社が決定し発表されたとき、沿線沿いの千葉県知事や習志野市長がその決定に不服や異議を訴える場面があり、決定が改められたが、交通格差を感じている市民のために行政の長が意見してくれるのだなと感心した。八王子市の都心までの交通事情は千葉県の自治体と似たような部分があり、同じく死活問題たりえる。

ハングリー精神の話に戻せば、私たちは不便な条件を見つけては、鉄道の件のように改めて、できる限り快適に暮らせるように改善を重ね尽くしてきた。不便な点がなにもないほど是とされて、それが社会が発展するということでもあった。誰しもが不便なく生活できることを目指して働いて、今日の日本があるのだから、この先もハングリー精神が必要な不便な社会に逆戻りさせないために私たちは頑張るだろう。ある程度の洗練された国や都市で生きる限りそれらの精神をなくしていくのは当然起こることだ。そして、ハングリー精神がないと決めつけられた日本人が貧しくなるのを許す社会であってもいけないと思う。

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地元の八王子市では今、八王子市長選挙をやっている。

はじめに思うことは、立候補してくれた全ての候補者への感謝の気持ちである。主権者であり有権者である八王子市民に、政治のあり方を決める選択肢を与えてくれた。どの候補者も能力が高いことがYoutubeで公開されてる討論を視聴して伝わってきた。誰が市長になってもおかしくないと思う。

僕自身はすでに期日前投票をしてしまった。介護中の自らの祖父母を投票に連れて行ってあげたときに、一緒に行った。

候補者は複数人いた方がいい。前回までの市長選挙のように2、3人では少ない。今回のように4、5人で1議席を争ったほうが、有権者の民意を汲み取れるのでないか。

八王子市以外の話をすれば、去年の東京都の他の自治体の首長選挙では、大きな政党の組織票を積んだ計算の予想とは外れた当選結果となることが多かった。国政と地方政治は別だからなどの解説がついていたが、当選した候補者に共通していたのは地元の選挙区への貢献度の高さであったと僕は思っている。

Youtubeで公開されている候補者の討論をリンクしておく。