TOKYO自民党政経塾という自民党東京都連が主催している政治の学校で2年間勉強していた。とても熱心に講義を受けていた塾生の一人だったと思う。永田町にある自民党本部に通って講義を受けた。塾長である深谷隆司先生の講義から、人前での喋り方、政治の論じ方を学び、塾長代行の小田全宏先生の講義からリーダーシップを学んだ。政治に挑戦する行動ができたのも、政経塾の同期の塾生で何人も政治に初挑戦していく姿をみて、背中を押されたのが大きい。ふつうに政治に関わる人たちを見たり、知り合いや友人になった経験が、僕の人生の転換点になったことは間違いない。
それまで僕は自民党関係者と知り合いだったことはない。政治を大学で学んだが、実際の議会や政治家との関わりはなかった。昨年の参院選で自民党公認候補の生稲あきこさんの選挙をお手伝いしたが、政経塾でお手伝いを募集していた板橋区の下村博文事務所の紹介で僕は参加している。今でも八王子の自民党関係者の知り合いはいない。
なぜ、自民党とつきあいのなかった僕が自民党政経塾に入ったのか?それは八王子で市会議員をしていたある政治家のプロフィールに、自民党政経塾を卒業した、と記載されているのを市議選などの選挙公報やウェブサイトで見て、こんな学校があるのかと知っていたからだ。彼のプロフィールを見てなければ、自民党政経塾の存在を間違いなく知らなかったと思う。自民党と関わりがないのだから。
人間や社会というのはどこかで繋がっていて、私たちは日々身近でもなんでもない所からの情報に影響されながら生きている。勇気をもって行動している人のふるまいから、誰かがより頑張って生きる糸口をみつける。僕などは間違いなく、その政治家の生き様から影響を受けて、頑張れるようになった。八王子の一市民という間柄の僕にさえ想いは届いていた。
残念ながらその方は去年、志半ばで亡くなられた。非常にショックで、八王子中が悲しみに包まれていた。父が町会関係で呼ばれていて、お供としてお葬式に参加したが、たくさんのひとが来ていた。
僕はその方と直接お会いしたことはなかった。都議選に出た時も僕はお手伝いはしてなかった。こうなってしまったあとで、心の支えにしていたのに、何もしてあげられなかったことが悔やまれる。父から譲ってもらったものだが、名刺入れにその方の名刺をお守りとしていつも忍ばせている。